その1 ビジョンヨガ・タッチセラピーと出会う前の私

ビジョンヨガとタッチセラピーに出会う前の私は、ホテルの経営を任されているマネージャーという立場ということもあり、仕事も人生も、「すべてはスケジュールや数字で管理するのが当たり前」というガチガチの左脳人間でした。
「自分がいないとホテルはまわらない」と思っていたので、月1回の休みでさえ、必ず会社に顔を出し、ホテルの従業員も仕事も、すべて私のもとで、きちんとスケジュール管理されていました。
そして、それが、自分を枠にはめ込んでいるとも思わず、苦しいとも思っていませんでした。

その2 ビジョンヨガとの出会い

そんな私でも、体を癒すことには興味があり、2006年頃、たまたま知ったアロマハーモニー(ビジョンヨガインストラクター三輪よし子さんの主宰)でのアロマトリートメントをいっぺんで気に入り、いつも仕事で頑張っている自分へのご褒美として定期的に通いはじめました。
通っているうちに、アロマトリートメントだけでは継続的にカラダを溶かすこと難しいと感じた三輪さんから、「からだのこわばりを自分で緩められるビジョンヨガをするといいですよ」と勧められ、ビジョンヨガを受けたのが最初でした。
自分の思っていたヨガのイメージとは違って、とろけるような心地よさを味わい、「これなら私でも続けられる!」と、2007年の初め頃からは、ビジョンヨガとアロマトリートメントの2つを並行して通うようになりました。

その3 タッチセラピーとの出会い

通い続けることで、自分でも気付かないうちに、カラダが溶けていったのでしょう。ある日、アロマトリートメントを受けていたら、自然に涙が出てきたのです。
びっくりすると同時に不思議に思って、「どうして涙が出てきたんでしょう?」と言うと、三輪さんが「実は、アロマトリートメントの中に、タッチセラピーという技法も取り入れているんです。カラダだけでなく、それより深い部分まで触れていくことができるので、見えない部分まで癒しが起こるんです。」と説明をしてくれました。
「そんなことができるなんて、タッチセラピーってすごいなぁ。私もやってみたいかも。」と本来の好奇心がうずうずしてきたところに、「来月、タッチセラピーの初級講座がありますので、日が合えば是非いかがですか?」とお誘いを受けました。
が、まる1日の講座だと知り、「自分のビジネスに全く恩恵の無いことにまる1日使うなんて、ちょっと無理!」と思っていました。が、講座開催の2,3日前には、勢いで「受講します!」と言っている自分がいました。三輪さんは、「すごいやん!」と言ってくれたのですが、そのすごいという意味もよくわかりませんでした(左脳的な自分が、このような講座を1日受けることが、そんなふうにカラダだけでなく、考え方も柔軟に変化してきていたのがすごい、という意味だったのでしょう)。
実際にタッチセラピー初級講座を受講してみると、今まで自分が味わったことのないような「安らぎ」、あるいは「ココロの平安」を味わうことができました。とっても心地よかったので、ますますタッチセラピーが好きになり、「タッチセラピーって、すごいですね!」と言っていたら、「2週間後に中級講座やるんですよ。参考程度にどうぞ。」と案内をいただきました。

当初はもちろん受講する気持ちはありませんでした。初級講座だけで、十分だと思っていましたし、中級講座は、3日間の講座で、しかも、金額も大きかったからです。でも、心はそうではありませんでした。車においていた、中級講座の案内を赤信号で停車するたびに見て、その度に『やってみたいな~』という気持ちがムクムク湧いてきました。しかし、当然、悩みました。が、前日には、「やっぱりやってみます!」と申し込んでいました。今振り返れば、自分の中にある強い何かに突き動かされていたような気がします。

実際に中級講座を受講してみて、最初はタッチセラピーの「(皮膚)感覚を磨いていく」ことについていくのがやっとでした。まだ頭中心で考えていた私には、「仙骨の8つの穴の間隔は、何センチですか?」と聞いて、(体は人によって違うので、感覚で見つけていくのが当たり前の)講師を戸惑わせた、というエピソードもあります(笑)。
また、3日間の講座中に、仕事を休むことも、あれほど無理だと思っていたのに、実際に休んでみても、大きな問題はありませんでした。会社にいないといけなかったのではなく、思い込みだった、あるいは、自分が会社にいたかったのですね。

その4 その後の変化から パートナーとの出会い

中級講座を受講したことが、自分が心地良いことなら、頭で理由をいろいろ考えなくても、自分の人生に取り入れてみてもいいんだな、という一つのモデルケースになりました。
それから、三輪さんの関連のイベントに積極的に参加したり、仕事以外の人とも会ってみたりするようになり、自然に人脈が広がっていきました。仕事以外での出会いが多くなったことで、私自分が今まで知らなかった新しい自分も発見できました。
「私って、植物が好きだったんだ」ということや、小さい頃の無邪気な好奇心などを思い出すことができました。そして、生活の中に無理なく取り入れられる自分に対する癒しということで、植物への関心がどんどん増していって、自然の中に佇まう山荘など、植物に触れられる場所にも足しげく通うようになりました。そんな自分に、植物を扱う店を経営している面白い人がいるよ、と友達が紹介してくれたのが、今の私のパートナーとなる人でした。

その5 結婚するまで

ビジョンヨガに出会う前の私にとって、「結婚」とは、「今の自分の生活が完全に変わるもの」であり、「自分以外の誰かに合わせる生活」だと思っていたので、私にできるわけがない、と思っていましたし、ほとんど考えたこともありませんでした。
が、私がビジョンヨガで体の「りきみ」をとって、パートナーと出会うことがはっきりと現実に起こる前にビジョンリーディングで語られていたのです。
ビジョンリーディングについての詳細は、こちら
2007年秋、タッチセラピー中級講座を受けた直後、大石健一さんに、強引にお願いして、ビジョンリーディングをしていただいたのですが、以下が、その中でパートナーについて語られていた部分です。

・・・人生の流れは、今はじける一歩手前。はじけた先は別の次元に入っていきます。全然違う、この違うというのは生活、暮らしが違うというのではなくて、気持ちが全然違うということ。だから見るもの聞く物が全然違って見える。ものすごく新鮮に、ものすごく感動的に、人との出会いがものすごく幸せに感じられて、生きてて良かった、自分がここに居てよかった、感謝の気持ちが1万倍ぐらいに拡大します。・・・(途中省略)
頑張ることの、頑張りかたを見極めていくと、これは言い換えれば、肩に力を入れずに頑張れる、腹の底から湧きあがる力で頑張れる、そんな自分になると、頑張らなくて幸せな家庭を築いていく、そういう空間が手に入ります。
「パートナー」・・・ 「りきみ」をとることのご褒美として、自分を認めるご褒美として、用意されたビジョンです。そこから全ての、ほんと全てですね、この地球に生まれてきた意味をいかんなく発揮して輝いていく人生が始まります。

(ゆかさんのビジョンリーディングの書き起こしより引用)

その後、現実に、パートナーと出会うのが、2008年。出会ってお付き合いを始めたときも、「結婚を前提としないのなら、お付き合いしてもいいですよ。」という感じでした。今から思えば、なんて上から目線!でものを言っていたことでしょう(笑)。
それでも、心の広い彼のおかげで、順調に関係が築かれていったのでしょう。ある日、彼からプロポーズを受けました。が、まだ、心の準備ができていなかった私は、さっそく、親しい三輪さんとその仲間の方達に相談にのってもらいました。
「パートナーとの出会いや、出会っても結婚に結びつくことが、ある意味奇跡であること」
「試練があるけど、2人で乗り越えるということの大切さ」などの話を聞く機会を何度か経て、「結婚って、ゴールではなく、チャレンジなんだな」と思ったときに、「今までの人生の中でも、私がチャレンジしないで終わらせたことは無かったじゃない! 何でもチャレンジしてきたのだから、結婚もチャレンジして、新しい人生の扉を開いてみよう」と思うことができたのです。
決心してすぐに、彼を両親に紹介すると、自分の思っていた以上の早いスピードで周りが話を進め始めました。ちょっとは戸惑いましたが、「これが、風の時代の潮流に乗った生き方なんだな」と思えたのです。私の乗った船が、風まかせで流されているけれど、このまま風にまかせていくと、きっと自分のたどり着きたいところに行くんだろうなという安心感があったのです。
そして、皆さんの温かい祝福の中で、2010年秋に結婚式を挙げました。

その後の生活? 
全然変わっていません。
いえ、自分の心地よいように変化していっていると思います。はい、もちろん、幸せです。

その6 番外編 仕事や人生、生活についての考え方

左脳的な仕事人間から、カラダとココロが溶けていく様子も、ビジョンリーディングの中で伝えられていました。

体がより澄んでいく、よく分からないなあ、と思っていた思考が溶けて体で聞けるようになるとより深いメッセージが味わえる。
なるほどなあ、って思ったり、よく分からないけど楽しみになってきたな、という風に感覚に触れると、とたんに理解も深まり、体中で充実感が出てくる。

ですから、体の変化もきちんと受け止めて、楽しみながらこの時間と空間をすごしてほしいと思います。

確かに脳の中の緊張感がほぐれてきたな、とか、おなかの中に何かが、充実感として出てきた感じがするな、とか、ダイナミックに展開します。

腰の辺りに意識を集中し、そして呼吸が上がらないように、頭のほうに気が上がるとうまくいきません。ハートで聞くメッセージを安定して聞けるようになるには、腰の辺りに充足感が必要です。

(ゆかさんのビジョンリーディング書き起こしより引用)

実際、今の私は、従業員をスケジュールで管理していません。以前の私は、個々の個性、能力、特性に関係なく、自分の思う最高の力を出させることを自分にも部下にも強要していました。が、今は、それぞれが、犠牲を払うことなく自然に出てくる力で仕事をすすめていけるよう調整することが私の役目かな?と思っています。そのおかげか、彼らも、以前よりずっと伸び伸びと仕事をしてくれていますし、「そうかぁ、こんなに力があったんだ」と思うくらいよくやってくれるようになりました。

私自身も、毎日会社にいなくてはいけない、という思いはなくなり、私がいなくてもみんながやってくれるという心地よい信頼感の中で仕事を任せ、自分の好きなこともいろいろとできるようになりました。

これで、ビジョンヨガ・タッチセラピーで起こった「私の人生の奇跡」の話は一旦終わります。
いつか、この物語の続編が綴られる日が来るように、さらに毎日を、肩に力を入れないで、自分の中から湧いてくる自然な力で頑張って、楽しく自分らしく過ごしていきたいと思っています。

最後に・・・この私の本当の話が、みなさんのバースビジョンを目指すときの励みになれば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。