感動の体験リポートです。
マタニティヨガを経て退院するまでの間に、産んだばかりのほやほやのママさんに書いていただきました。
皆さん自信を持って子育てできそうですね。
母性を育むマタニティヨガを体験した妊婦さんはどんなお産だったのでしょうか・・・?
じっくり読んで味わってください。

記事協力:下関市野口産婦人科医院
(研修室でマタニティヨガを毎週日曜日午前10:30から行っております)

下関市H・Mさん 5人目

自分の心と身体とじっくり向き合う事の大切さを・・・

わずか4回の参加でしたが、お腹の中の赤ちゃんと、そして、自分の心と身体とじっくり向き合う事の大切さを教えていただきました。これからの生活の中でも活かしていける大切なことに気づかせていただきました。

大石より

おめでとうございます!
よくお産時にパニックになるお母さんがいます。が、日頃からこうして「向き合う事の大切さ」を体験しているとずい分違ってきますよね。母性の目覚めってこんなところから始まるんですよね、とってもシンプルな事。きっと今ごろ抱っこしたり、添い寝したり、どんなに泣いてもたっぷり赤ちゃんと「向き合って」いらっしゃる事でしょう。

下関市H・Iさん 3人目

「出産って産むんじゃなくて産まれてくるんだ」と・・・

今度こそスルリと生まれて来ないかなぁ~と強く願っていました。そんな甘い考えと無痛分娩の誘惑を拭いきれないまま後期に入った頃、ソフロロジー出産を前提としたマタニティヨガが開かれることを知りました。身体が超~硬いので多少ためらいましたが、『安産』というイメージに惹かれ開校日より参加しました。5回の参加後、出産を迎えたのですが、陣痛中自然にソフロのポーズで自分の”いたきも”ポイントを指で押していました。やはり身体で実践したことというものは身につくものなのですね。また、頭が出て体が出てというときも自然に呼吸していました。いきまないお産と聞いていたけど特に我慢しなかったし、無理に頑張ることもしませんでした。もちろん痛みの中ですから、意識してそうする余裕はありません。結果的にそうできたのは、いままでの実践と産婦人科のスタッフ、そして主人の「声かけ」のお蔭だと感謝しています。そして赤ちゃんも私にとっては大きなエネルギーを与えてくれました。今までのお産と違うところは「出産って産むんじゃなくて産まれてくるんだ」ということを私の身体が感じた事です。それがわかっていれば、はじめに書いたようなネガティブな意識に悩まされる事もなかったと思います。

大石より

すばらしい体験談ですね。まさにビジョンヨガをベースにしたマタニティヨガを実践してきた成果が出ています。習った事をそのまま実践すれば安産への道なのですが、分かっていても中々出来ないのがお産の現場。それを陣痛が始まってもいたきもポイント(注釈;痛くても気持ちいいつぼや筋を指す。心地良い範囲で刺激する事がコツ)を押したり、痛みを逃がす呼吸法を行えたんですね。身体で身についている証拠です。
お産は産むんじゃなくて、産まれて来る。・・・名言です。誰の力で?お母さんの力みやいきみではなく、赤ちゃんの力=陣痛を信頼すればこそ。全ての妊婦さんに体験してもらいたいですね。母性を育むマタニティヨガ。

下関市E・Nさん 2人目

陣痛が強くなっていくのも、赤ちゃんにもうすぐ・・・

陣痛が起こるたびに深く呼吸をすると、すごくリラックスでき、赤ちゃんはどの辺にいるのか考えたり、話しかけたり、陣痛が強くなっていくのも、赤ちゃんにもうすぐ会えるんだと思うと嬉しく思えてきました。

大石より

赤ちゃんに会える楽しみは、どんな妊婦さんにもある母性本能。でもその大事なご対面のときを薬(陣痛促進剤や無痛分娩など)の副作用で意識が朦朧(もうろう)としていたり、無理な呼吸で体力を消耗してしまい「すいません、赤ちゃんナースセンターに預けて一人で休みたい・・」なんて事になったらお互いに寂しいし後悔しますよね。
でもマタニティヨガを経験した方なら大丈夫。赤ちゃんがもう降りてきているのか、それともまだ位置が高いから焦ったらだめなのか把握できるようになります。いよいよ本格的陣痛!となったらそれにあわせてマスターした呼吸法で一気にリラックスしながらお産を進めます。
「陣痛が起こるたびにすごくリラックスできた」という体験から、そんな良いお産のイメージが浮かんできます。陣痛が強まる=赤ちゃんにもうすぐ会える。この図式は頭で理解できても身体で、本能で感じていないと味わえない感覚ですから。。。

下関市N・Nさん 2人目

今回の出産の2つの希望の両方をかなえる事・・・

マタニティヨガは、今回の出産に本当にプラスになりました。ソフロロジーの呼吸は、ただ”深く吸って、長く吐く”それだけの事なのですが、それを意識的に行うだけで、これは精神安定剤にも、鎮痛剤になるという貴重な体験をしました。歯をくいしばり身を詰めて耐えようとすることで、身体、特にお産の時には腰にたまってしまう岩のような痛みが、吐く息と共に溶けるように流れていく感じはその時が来て経験してみないと分からないと思います。きっと誰もが「やってて良かった」と思えると確信しているので、是非皆さんに(マタニティヨガを)より強く勧めてあげてください。私も友達には絶対に勧めます。今回の出産には2つの希望があって、それは前回よりも納得のいくお産がしたい。という事と新しい命の誕生を家族三人そろって迎えたいというものでした。幸せなことにその両方をかなえる事が出来、感謝の気持ちで一杯です。

 大石より

ソフロロジーの呼吸は、精神安定剤にも、鎮痛剤になる。これは凄い発見ですよね。長く通っていただいた成果ですね。痛みが吐く息と共に溶けるように流れていく感じ・・・。これもいたきものお産を経験した結果です。お産はまさに『いたきも』。「怖い!痛いー!」という思いが吐く息と共に溶けていく。そして「早く会いたい!私の赤ちゃん!」となるのでしょうね。2つの希望叶えられてよかったですね。

下関市T・Hさん 1人目

精神的な不安がなくなると、陣痛さえ楽しみに・・・

ヨガには7回参加できて本当に良かったです。初めてのヨガ体験でした。1回目・2回目は私自身が気持よくなるだけでしたが、回を重ねるごとに、R君(注釈;実名は伏せます)との対話が上手にできるようになりました。日常のストレスも呼吸と一緒に上手に処理して、本当に穏やかな日々を送ることが出来ました。精神的な不安がなくなると、陣痛さえ楽しみに待つ事ができるようになるんだということが分かりました。身体のかたい私なので、ヨガをやってもダメかな?という不安もありましたが、6回目・7回目を迎える頃には、「ヨガをやってるんだもん!」という自信が私を支えてくれた気がします。子宮口3~4cmの時の陣痛は、やっぱり耐えられずジタバタしましたが、出産が始まり、R君が降りてくる感触がわかった時、息を吐くことを意識する余裕が出てきました。あの、ウワサの「いたきも」を味わいました。赤ちゃんと初めて対面したとき、自然に笑顔になれたのは、やっぱり精神的に安定してたからだと思います。ヨガを通して心も身体もひと回り成長できたんだと思います。初めてのお産でしたが、心の身体もパニックすることなく、出産に対する怖さや不安もなく臨めたのは、産婦人科のスタッフの皆さんの支え、ヨガの先生の指導があったからこそと思います。こんな気持ちになれて幸せです。また妊娠したら、やっぱりヨガは参加したい!!本当にありがとうございました。

大石より

触れる事と語りかけは、赤ちゃんの成長を促し信頼関係を作る大事な毎日の日課にしてもらいたい、そう言い続けていますがきっと実践されたのでしょう。陣痛が楽しみになったなんて、他の妊婦さんが聞いたら信じられないでしょうね。
ウワサの「いたきも」は如何ですか?ヨガを通して心も身体もひと回り成長できたなんて素敵ですね。これぞ母性の確立です。呼吸を意識する事は赤ちゃんの存在を確認して安心するだけでなく、陣痛の始まる瞬間を捉えて待機したり、お産の痛みを受け入れ、いわゆる”いたきも感覚”を通じてスムーズな下降・旋回・ご対面へと導いてくれるのです。幸せなお産をするためにまた来てくださいね。

下関市A・Yさん 1人目

陣痛は痛い・・・コワイと思っていましたが赤ちゃん・・・

マタニティヨガに参加して、最初は今まで経験したことのないボーっとした気持ちいい時間だな!!と思いました。回数を重ねるごとに「いたきも」に少しずつハマっていったような気がします。新しいポーズを覚えては家でいろいろしてみました。最終的には毎日40分くらいしていたと思います。最初は股関節を開いて前に倒しても痛くて×2全然たおれなかったからだが出産前には頭までつくようになったのには自分でもビックリでした!!やっぱり毎日の積み重ねが大切だなと思いました。何より、ヨガをしてお産に向けてとても前向きになれたことがよかったです。陣痛は痛い・・・コワイと思っていましたが赤ちゃんに会うための痛み、赤ちゃんも頑張っているんだ!!と思えるようになりました。お産が始まってからもひたすらフーフーと息を吐いて痛みをのがし、陣痛のあい間も助産婦さんの『リラックス』の声にフーッと力を抜いてリラックスする事も出来ました。とにかく痛みがくるとフーフーと呼吸することが当然のようにできたことにビックリ!!です。いきみ始めてからも、下半身には力が入っても手を握っていた母や主人が「あんなに力を入れているのに手は握っているだけで全然力が入ってなかったよ」と言っていました。『ヨガをしたんだから頑張れる』と何だか安心することができました。

 大石より

家で何度もおさらいする人は、いざ慌てても自然に呼吸法を思い出すみたいですね。誰でも初産の場合、痛みに耐えられるかと不安になります。でもその不安さえもかき消してくれるのが「いたきも」のマジックです!
最後の一番痛いところでさえ、力を抜けられたなんて凄いじゃない?講座中よく話していた「お産は下半身でするもの」というレクチャーを身体で覚えていたんですね。ひよこを持っていたとしても、ふわっと握っていられたんじゃないですか(笑)

下関市Y・Aさん 1人目

不安や恐怖心いろんな雑念が消えていって不思議・・・

ヨガに通うようになって、気持ちの上で大きな変化があったことです。それまでは、難産で大パニックだった前のお産の恐怖と不安が付きまとい、ほかにも、上の子の事などの悩みを抱えて、どんよりした気持ちで生活していましたが、ヨガに参加し始めてからは、だんだんと不安や恐怖心いろんな雑念が消えていって不思議と落ち着いてきました。絶対痛いと分かっていながら何故か楽に産めるような安心感が湧いてきて出産がむしろ楽しみになってくるようになりました。実際は本当に痛かったのですが、そのときを迎えるまで、心穏やかに過ごせたこと、出産に前向きになれたこと、上の子にも優しく接してやれるようになったことはヨガのおかげだと思います。いろんなストレッチやポーズ、呼吸法よりも、先生の語りかけが私にはずっと染み入っていくのが分かりました。これからは、日常生活の中にもっとヨガを取り入れて、育児も心安らかにやっていけるといいなと思っています。

 大石より

前回のお産が苦しいとまた大変だという思いが肩にのしかかるようですね。でも心まで穏やかに癒してくれるのがマタニティヨガなんです。自宅でも練習して努力した結果得た喜びはひとしおでしょう。上の子に優しくなれたという事は、それほど落ち着いて生活できたからですね。本番を迎える前に心のいたきもを通過して怖いと思う気持ちを受け入れ、そして開放していったご褒美は、新しい家族を交えての語らいや上のお子さんが赤ちゃんに優しく接している姿でしょうか。上のお子さんも一回り成長された事でしょう。マタニティヨガって、安産にとどまらず家族全員の成長につながってゆくんですね。